「人生百年時代の社会人基礎力」として経済産業省が21世紀を生きる社会人にとって必要なスキルであることを定義しています。
それは職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力です。12の能力要素からなる3つの能力を必要とし、能力を発揮するために3つの視点に基づき意識して繰り返し行動することが、自らキャリアを切り開くうえで必要なことと定義しています。
以下、経済産業省Webサイトから引用しています。
■視点:何を学ぶか(学び)
学び続ける力、「OS」と「アプリ」、マインドセットとキャリアオーナーシップ
■視点:どのように学ぶか(統合)
リフレクションと体験・実践、多様な能力を組み合わせる
■視点:どう活躍するか(目的)
自己実現や社会貢献に向けて、企業内外で主体的にキャリアを切りひらいていく
■能力:一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力(Action)
→指示待ちにならず、一人で物事を捉え、自ら行動できるようになることが求められている。
要素:物事に進んで取り組むことのできる主体性
要素:他人に働きかけ巻き込むことのできる働きかけ力
要素:目的を設定し確実に行動できる実行力
■能力:疑問を持ち、考え抜く力(Thinking)
→論理的に答えを出すこと以上に、自ら課題提起し、解決のためのシナリオを描く、自律的な思考力が求められている。
要素:現状を分析し目的や課題を明らかにできる課題発見力
要素:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備できる計画力
要素:新しい価値を生み出せる創造力
■能力:多様な人々とともに、目標に向けて協力する力(Teamwork)
→グループ内の協調性だけに留まらす、多様な人々との繋がりや協働を生み出す力が求められている。
要素:自分の意見をわかりやすく伝えることのできる発信力
要素:相手の意見を丁寧に聴ける傾聴力
要素:意見の違いや相手の立場を理解できる柔軟性
要素:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解できる情況把握力:
要素:社会のルールや人との約束を守れる規律性
要素:ストレスの発生源に対応できるストレスコントロール力
~21世紀型スキル~
海外でもいろいろな国が21世紀に必要なスキルとして類似する内容のスキルを提唱しています。特にATC21s(Assessment and Teaching of 21st Century Skills)という国際団体が提唱しているスキルは国際的にも注目されています。経済産業省が提唱する社会人基礎力に比べるとおおかた類似し、加えて情報化社会、ICTを利用した社会に適応すべき理解と活用の必要性も謳っています。